薪は乾燥、チェンソーは目立てがとても大切です。
目立てをきちんとできている人は、じつは本当に少ないと伐採のプロの方がおっしゃっていました。
きちんと砥いだつもりでも、砥ぎ方によっては逆に切れなくしていることもあります。
僕は今まで補助具を使って丁寧に目立てをして、自分ではなかなか切れるほうだと思っていました。
しかし、先日伐採のプロの方のチェンソーをお借りして枝落としのお手伝いをしたところ,・・・
自分のチェンソー(正確にはソーチェン)とは別モノでした。
枝を切るときの引っかかりや抵抗感がほとんどなくて、スパスパと切れていきます。
刃をよく見るととても小さな三角形で、かなり研ぎ澄まされていました。
後でどうやって目立てしているのかを聞きました。
その方は自分と同じようにバーを固定して角度を一定にする補助具を使用(角度は30度)し、丸やすりも補助金具つきで目立てしていました。
伐採のプロは体で覚えて、感覚で目立てしていると思っていたので、とても驚きました。
切れ味の差がどこで出てしまうのだろうとさらに質問したところ、自分との違いは目立てする力加減と回数でした。
刃のどの部分を砥げばよいのかは理解していたつもりだし、砥いだ後も、拡大ルーペで刃の先をよく確認していたのですが、自分は力が入りすぎていたことがわかりました。
やすりをあてるときは力をあまり入れずに、優しく、回数を多く(一つの刃に対して10~15回)、砥ぎずぎるくらいで良いとのことでした。
それから、多くの人が誤解していることですが、刃の弧を描いているところ(チップをかきだす役割)を砥ぐのではなく、上面のまっすぐな部分の刃(カンナの刃の役割)を鋭利にします。また、刃を砥ぐのは手前から前方向に動かす時だけで、手前に戻す時には砥がない。
「STIHL ソーチェンの目立て」で検索すると、目立ての原理や手順を詳しく説明していますので参考にしてください。
下の写真は僕の目立て道具です。
キレキレに砥げるようになる日まで、日々勉強です。
目立てって奥深いですね。
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